シベリア人参〈Siberian ginseng〉シベリア人参は数種ある五加参の
ひとつであり、中国では刺五加と呼ばれ、2000年以上もの間、強壮剤として様々な症状に用いられてきた。シベリア人参は他の薬用
人参と同じく強壮成分を有していて、同じく「ニンジン」と呼ばれており、また同じ範疇に属しているが、実際の有効成分はかなり
異なっている。よって、シベリア人参は薬用人参の主有効成分であるサポニングリコシド(ジンセノシドと呼ばれる)を含有せず、
ステロール、フェニルプロパノイド、クマリン、リグナン、トリテルペンなどのグリコシドを有効成分(エレウテロシド)として含
有する。シベリア人参は他にビタミンE、βカロチン、多糖類、その他を含有する。強壮剤の分析によく見られることであるが、断
片的な科学的根拠からもシベリア人参には、低血糖症の諸症状の緩和、抗炎症、利尿、エストロンジェン様物質による働き、性腺刺
激作用、抗高血圧症、抗酸化作用、免疫転形作用、抗腫瘍作用、浮腫防止、抗ストレス、その他、と様々な生物学的効果を持つこと
が明らかにされている。これらの効用のうちいくつかについてはシベリア人参に含まれる特定のエレウテロシド成分や多糖類による
ものであることちが分かっているが、シベリア人参がなぜ効果があるのかどのように効果を発揮していくのかは明らかにされていな
い。我々ハーブ研究者は常々、例えばシベリア人参の効果の鍵となるような特定の化学成分を追い求めるのではなく、全体としての
ハーフを評価すべきではないかと強く感じている。問題は現代の薬学研究支援体制にある。政府や製薬会社は特許の対象となるよう
な単一の成分を解明する作業以外は支援しない。人々が既に良く知っているハーブや調合法については特許をとることができないか
らである。特許となれば、研究の財政支援者、その他関係者、友達は大金を手にすることができないのである。シベリア人参は高さ
二メートル位に成長する灌木樹で、他の植物からの影響を受けていない純粋な伝統的植物です。
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